かまくら家(横浜市南区 鎌倉街道・通町1丁目交差点そば)
2004年4月10日(土)

昼に大雄でラーメンを喰い、夜は蕎麦屋で竜田揚げをつまみつつ日本酒を。
夜中に腹が減ったので、またもやマンザイを目指して単車を駆るも、無情にもシャッターが。
張り紙には「店主 足のケガのため本日お休みします」と。
あららら、治ってねーんだ。どうぞお大事に。

しかし、胃袋がすでにラーメンの形になってしまっている以上、どこかで喰わねばなりません。
加えて時刻は深夜12:30、開いてる店も限られちゃうよね。などと再び単車にまたがり、
鎌倉街道を吉野町方面に少し行くと、程なくして赤い電光看板とのれんを発見。
今日はここ、「家系」のかまくら家に決定。初めて入る店です。看板には六角家姉妹店と謳ってあります。

「家系」ってのはみなさまご案内の通り、杉田の吉村家が発祥と言われてます。
この御本家は味とかそれ以前に、客に対する見せ芸(ラーメン道うんぬんを声高に語る)と、
客の前で大声で弟子を怒鳴りつけたり殴ったりするのが気に入らないので一度入ったきりです。
二度と行くかってんだバカ野郎。

ハナシが脱線しましたね。
濃厚なトンコツスープに、大量に鶏油を浮かべたこってりしょうゆ味。
太いストレート麺にほうれん草とチャーシュー、そして海苔。
これが一般的な「家系」のラーメンです。
しかし、美味いところとまずいところの味の差が激しいのも特徴です。
作り手が変われば味も変わるのは当然のこととはいえ。
昔、ウチから歩いて1分くらいのところに『大岡家』って家系の店が出来ました。
あっという間に潰れましたが、ここは目が覚めるくらいまずかったなぁ。麺もグニャグニャでさ。
今は10分くらい歩くと『林家』ってのがありますが、ここも美味くはないんだよな。
店に活気もないしね。そういうのって重要だと思わない?

この「かまくら家」のメニューはラーメンとチャーシューメンのみ。
載っているのは海苔3枚、チャーシュー1枚、ほうれん草。
選べるトッピングとしてはこの定番の他、キャベツ、キムチ、ネギ、メンマ、半熟玉子など
家系としては珍しい物もあります。
面白いのは味付けタマゴ、ウズラの卵で3個100円ってのですね。
今日はラーメン600円を普通に食べてみましょう。

豚の風味が溶け込んだスープ、その熱を鶏の脂が封じ込めてます。
麺をするするとすすり、レンゲでスープをひと口ふた口。わちちっ、熱い熱い!
ニンニクをひとさじ入れましょう。麺、スープ、ほうれん草を繰り返して順序よく進む。
スープは豚の臭いを少し残した濃厚さ、塩味の奥に甘さを感じる。
チャーシューは柔らかく、箸で持ち上げようとするとちぎれるくらい。
脂の浮いたスープを絡めつつ、海苔と麺を共に啜ると美味。
気が付けば、スープを丼半分残してきれいサッパリ完食。
これで終わり? いやいや、家系にはおろしショウガが置いてあります。
これをスープに小さじ一杯くらい入れると、たちまちのうちに濃厚スープが
サッパリとした素晴らしいあっさりスープに変身するのですよ。博多ラーメンの紅生姜と一緒。

ふー、ごちそーさまー。
次はウズラの味付けタマゴを喰わないとな。
ということで、翌日の日曜日に茶里くんと連れだって再度来店。


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