鈴福(静岡県三島市)
2004年4月24日(土)

久々に茶里くんのところに遊びに行ったついでに、三島市近辺の美味しいところを
教えてもらうことに。すでに昼飯を食い終わっていたいもくんも巻き込む。

カウンターとテーブル席がある、結構広い店構え。
メニューは細麺のラーメン、手打ラーメン、辛口手打ラーメン。味は醤油と味噌が選べます。
あとはカレーライスと餃子。メニューは多いけど、「ラーメン屋」ですね。
店の売りである辛口手打醤油650円と、餃子350円を注文。

少し醤油が強めなトリガラ+節のオーソドックスなスープ。
載っているのはチャーシューとワカメ、メンマ、ネギ。
麺はやや太め、半透明な平打ち麺。こういう手打ち麺は得てしてカン水を多く使い、
食べるときに箸で持ち上げると目にしみるような物も多いのですが、ここの麺は
そんなことはありません。実に素直な風味の手打ち麺に仕上がってます。
辛し味噌が入った分、刺激と個性が増しているスープと、みずみずしい食感の麺の対比は
なかなかの物です。ただ、麺自体の主張はプルプルした食感だけ。ちょっと物足りない。

スープはこの手の「辛ラーメン」にありがちな「非常識な辛さの追求」ではなく、
むしろ味を引き締めて立てるために辛し味噌を加えているようで好感が持てます。
「業務用トリガラスープ」と書かれた缶が目に付くところに置いてある(スープのタレが入れてある)
のはちょっと興ざめですが、美味いラーメンが食えれば別に問題なし。
インスタントや化学調味料を使っちゃいけない道理はない。逆に、トリガラ、トンコツと
有機野菜をふんだんに使ってます、化学調味料は一切使ってません、なんて言ってる店で
まずいところだってある。
要は、トータルとしてどんなラーメンになってるか、それだけ。

実は、オレは手打ちのラーメンはあまり好きではありません。
この店のような平打ち(喜多方などにも多い)のはなおさらです。
でも、昼時を大きく外して行ったにもかかわらず、この店にはひっきりなしにお客が来てました。
家族連れ、若い男女の二人連れ、我々のような男数人の客。一人でくる中年の男性。
注文を受けた職人はよどみなくラーメンを作る。注文を取りお冷やを注いで回るおばちゃんの、
心遣いの細やかなこと。
そうだよ、ラーメン屋はさ、「この店の味が好きな客たち」でいつも賑わっているべきだよ。
店内には「○○TVで紹介されました」とかいう類の張り紙もしてあったけど、
そういう一見の客だけじゃなくて、ずっと来ている客も多いんだろうな。
この町の食堂としてのラーメン屋の姿をオレは今日、ここで見たね。

純粋にスープを味わってみたくて、細麺のラーメンも頼んでみた。
辛味が無い分、スッキリとしたキレが味わえる。嫌みのない、あっさりとした味。
小ぶりな餃子も美味かった。
オレにしちゃ褒め過ぎかな? ま、たまにはいいでしょ。



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