らーめん北斗(横浜市南区 宮元町1丁目交差点・首都高速狩場線花之木インターそば)
2005年10月13日(木)

さて、今日はヨーグルティングがメンテなのでのんびりするかー。
飯でも食って風呂にでも行こう、と思ってマンザイへ行ったら今日も休み。
あらら、オヤジさんどうしたんだろうね一体。年内いっぱいはパチンコやめる、
なんていう何回聞いたかも判らない信憑性ゼロの誓いを打ち捨てて、チーンジャラと
やってるだけならいいんだけど、一昨日、昨日、今日と3日も昼夜休まれるとさすがに心配になってくる。
カラダ壊してなきゃいいんだけどね。

で、そのまま鎌倉街道を直進してこの店へ。
前に、知り合いがメールで教えてくれたところで、それ以来ずっと気にはなっていたのだが、
いつも店が閉まっている時間に前を通るようなタイミングが続き、食べ逃していたのだ。
昼を少し過ぎた時間だけど、今日は大丈夫!
のれんをくぐると、カウンターのテーブル1つの店構えながら、広々とさえ感じる清潔な店内。
味噌ラーメン700円、タンメン700円、醤油ラーメン600円、魚介の旨み特製醤油650円、
などなどとメニューには心惹かれる品々が並んでいますが、今日は味噌セット900円にします。
餃子5個と味噌ラーメンのセット。
カウンターに座って待っていると、始まりました中華鍋で野菜を炒める音と薬味の香り。
このアンサンブルが味噌ラーメン屋(と言ってしまいましょう)の身上だと思います。
この店はカウンターの上にある仕切台が高く、座ったままでは調理場の中を覗くことは
出来ないのですが、それでも音と香りで判っちゃいます。お、いま薬味入れた、いま野菜入れた、
ざっとかき回して油が跳ねて、きたきたここでスープですよ火を強めましたよ! みたいな。
すいません、お腹空いてて変にテンション高いです。

背が低く、腹の膨れた据わりのいい丼に入って出てきた味噌ラーメン。
もやし、タマネギ、キャベツ、豚の挽肉を炒めて一味唐辛子を少し効かせた具が、
メンマと大振りのチャーシューとともに乗っています。
黄色みの強いスープは、ラードがたっぷりと溶け込んで、塩辛さよりもむしろ
甘みを感じるくらいなのに全くしつこくない。
中太の縮れ麺は札幌から空輸、というだけあって風味・歯ごたえともに最高。
平素から硬めに茹でている、ということなのでそのまま注文しましたがこれでバッチリ。
チャーシューは柔らかいのですが、脂が少ない部位(肩ロース?)のためか、バラ肉を使った
とろけるような口当たりの物とは違い、しっかりとした噛みごたえで存在感を主張して、
これが濃く太いスープとの対比の中で実にいいテンションを与えています。
音楽で言うと7thコードみたいな。よくわかんねーよその例え。
セットの餃子は、出しゃばらないアッサリとした味でラーメンとよく合います。

そういえば、この店は薬味としてカウンターに並んでいるのは一味、胡椒、餃子用として
醤油、酢、ラー油のみ。そう、ニンニクがないのですよ。
ラーメン=ニンニク(特にトンコツ醤油系)という図式から敢えて離れることで、
繊細かつ微妙、自然な味わいを際だたせるという店主の思想が見えるような気がします。

優しく、温かく、食べる者の全身を抱擁するかのような慈愛に満ちた食べ物。
味噌ラーメンとは、母系の食べ物なのだという事に気付かせてくれた店です。



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