麺匠 むさし坊(川口市東川口 JR武蔵野線東川口駅前)
2007年6月8日(金)




大勝軒の並びにあるラーメン屋。
以前から、家人より「行列が出来てるラーメン屋があるんだがうまいのかな」と聞いていた店。
訪れたのは夕方5時過ぎだったせいか客は他に一人しかいなかった。
店内はカウンターのみ、入り口で食券を買って…と券売機を見たら牛丼の松屋ばりにメニューの数が多い。
しかも、松屋と違ってそれが全部ラーメン類、さらに「らーめん」と「支那そば」など混乱しがちな名称ゆえか
先に食券買おうとしていたおばあちゃんが困惑していました。
オレはむさし坊らーめん(細麺)680円に決定。
カウンター越しに食券を渡すと、茹で加減を聞かれます。初めてなので普通にしてみよう。
おしゃれ系の洋楽が大きめに流れる店内を見渡すと、あちこちに能書きが。
カウンターの上には「当店の卵かけご飯(メニューにあるらしい)の醤油はこの6種類のこだわりの逸品達から選べ」などとあります。
店のコンセプトとか売りとかをわかりやすく客に伝えることが出来る店、というのが今時の行列店の条件でしょうか。
カウンターに置かれた薬味入れを見ると、クコの実や塩昆布といった変わり種が。
冷水ポットのプーアール茶(?)を飲みつつ、ラーメンが出てくるのを待ちましょう。
程なくして出てきたラーメンは白濁したスープにチャーシュー、ネギ、メンマ、が載ったシンプルな…。
いやいや待て待て、よく見たらネギはワケギのような細ネギを3cmほどに切ったもの、メンマと見まごうたのは芋がら。
そして、黒くなるまで炒めたタマネギが視覚上のアクセントになっています。
ではいただきましょうか。
スープは鶏、あっさりとしているが旨味は強く、物足りなさはまったく無い。
白濁した見た目から受ける印象そのままに濃厚、しかしながらべたべたしていないのは鶏だからか。
中細のややちぢれ麺との相性良し。
芋がらは煮汁を含んで甘くジューシー、鶏チャーシューも柔らかく…はいいが、ハシで移動しようとしたら
崩れてしまいました。もうちっと腰の強さを身につけろ。
味のほうは淡白ながら深みがあってなかなか。
タマネギは香ばしさとともに若干苦味があるが、アクセントとしての役目ならそれもありか。

全体としては、いわゆる「ラーメン」ではなく「ラーメンに良く似た創作料理」という印象。
この店に限らず、進化とか革命とか○○料理の手法を用いて、とか新しいことをやりたいのはわかるけどね。
決して不味くはないし、むしろ料理としては美味い部類に入るとは思う。
でも、オレとしてはまた食べたいと思う「ラーメン」ではないな。

11:30〜25:00
毎月第三火曜定休



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