中本 目黒店(品川区上大崎 目黒駅前)
2008年2月11日(

中本 - 蒙古タンメン


ネットの知人に連れられて行った店。
久々の地元外ラーメン探索、それも全く知らなかった店なので期待度もかなり大。
ワクワクしつつ行ってみましょう。子供ですかお前は。

赤が目を引く目立つ外装、看板には「蒙古タンメン」の文字が。
どれどれ、まずは行列の最後尾に並ぶこととしましょうか。
並びながら入り口に掲げられたメニューの数々に目を通すと、どうやらこの店は辛いラーメンが売りのようです。
味噌タンメンの上に、辛口のマーボー豆腐が載った物が蒙古タンメンだとか。
辛さではその上を行く北極ラーメン、冷やし味噌ラーメンなどという激辛メニューもあり、その他期間限定の
ラーメン類や丼物などラインナップは豊富に揃っています。
うーん目移りするなー、辛い物好きとしては一番辛い北極や冷やし味噌を食べてみたい気もしますが、
初めて行く店では基本的なメニューを試してみる、といういつものパターンに従い、張り出されている人気ランキングでも
堂々の一位、看板にもその名を連ねる蒙古タンメンを今日は食べることにしましょう。

ぐるりと半円を描くカウンターに沿って店内に並び、販売機の前まで来たら食券を買います。
店員さんに渡しながら麺は硬めでとお願い、しばし待ちます。
お、どうやら席が空いたようです、では着席。
座るとお冷やと一緒にポケットティッシュが出てきます。なるほど、熱いし辛いしで汗とか色々出ますからねぇ。

さて、程なく目の前に出てきましたよ蒙古タンメンとやらが。
上に載ったマーボー豆腐は、スープに溶けることを前提としているためか片栗粉がかなり多く使われ、
ドロリというよりはボッタリ、といった感触。そして大量の唐辛子。
味噌スープと混ぜ合わせながらレンゲでひとくち。
む、なかなか初手から攻めて来ますなぁ、かなり辛味の刺激が強いです。
おもむろにハシで麺を引っ掛けると、極太でゴツイ縮れ麺が。
これだけインパクトのあるスープだと、このくらい個性と体力のある麺がやっぱり相性いいね。
啜り、歯ごたえとのど越しを味わい、スープをひとくち。
具にはマーボーの他ににんにく、モヤシ、ネギ、白菜、豚バラの細切れがスープに混じり、
野菜のうまみと甘味を添えている…はずなのですが、いかんせん辛すぎてよく判りません。
食べ始めてから4口目あたりで、すでに辛さが「辛い」から「痛い」になり、味わうどころか
「どうやってなるべく舌にスープを当てずに食べるか」とか考え始めてたりします。
目の前に置かれた冷水のポットから何度かお冷を継ぎ足しつつ、なんとか完食。

店内にはTVで紹介された時の写真が所狭しと張り出されています。
こういう番組で芸能人が「辛うま〜!!」などと言っているのを観て、またラーメン特集を組む雑誌、
各種ガイドブックに美味い店、と紹介されているのを見て人は行列に並び、食べているのでしょう。
確かに当店初めてのお客様(新入生の方、と書かれていた)は味噌タンメンをお勧めします、などと
注意書きがあったりしますが、メニュー構成を見るに「唐辛子を大量に使った激辛メニュー」が
店のメイン商品なのは明らか。
店側が各メニューの辛さを12段階で表示していて、今回食べた蒙古タンメンの段階は6だそうですが
実質あれ以上辛いメニューはオレには無理、蒙古だって後半は苦行だったのに。
辛さに対する感じ方はかなり個人差があるので、最高の12だって全然物足りない、という人もいるでしょうけど、
辛すぎてスープを味わうことすら満足に出来ず、何かの罰を受けてるような気がしてきましたよ最後の方は。
これ辛いんだけどやめられないんだよなーとか言ってる人は単に辛さの中毒なんじゃねーの?

スープと麺の調和を味わうのでは無く、唐辛子によって麻痺させられた感覚の向こうに浮かぶ陶酔感を味わう、
そういう食べ物なのかも知れないが、それだったら何もラーメンの形してなくてもいい訳で。

まあ、これだけの行列を作って店を繁盛させてる店主は実業家としては良いのかも知れないが、
ラーメン屋のオヤジとしては下の下だと思うね、正直。



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