とろこくチャーシューごとく  久喜店(埼玉県久喜市)
2009年7月19日(
うにんこテールさんと茶里さん、今中さんと連れ立って鷲宮神社へ出かけた帰り、立ち寄った店。
カウンター(とはいえ調理場を取り囲んでいるわけではない)式の一人席の他、テーブル席が幾つかある。
メニューを見ると、豚骨醤油、塩、白湯と3種類の味があるらしい。
一番シンプルな、豚骨醤油ごとくラーメン630円を注文。




GOTOKU.JPG - 95,532BYTES


結構長い間待たされた。
お腹もいい加減空いてお待ちかね、丼を覗き込むと、海苔、メンマ、味付玉子、チャーシューに細ネギというトッピング。
さて、箸を取って食べてみましょ。
まずはレンゲでスープを一口。醤油の色がしっかり付いたスープはやや甘めの風味、そこに浮かされた背脂が重みを加える。
麺は中細の縮れ麺、しっかりとした歯ごたえとつるつるとした舌触りでスープと対決。
派手な押し出し、やたらと長い名前のラーメン、見辛いメニュー、という埼玉に良く見られる大型店(ばんぶるとかね)の様式を
この店もきっちりと守っているが、味の方もこれまた類似店と同じ「甘じょっぱいスープに背脂振って脅かして食わせる」スタイルである。
しかしながら、他の店に比べて食後のくどさが無いのは、スープに秘密がある。
みじん切りのたまねぎが醸し出すコクと甘味、そして背脂(これも量が多すぎず好感が持てる)が付け加える文字通りの蕩ける旨みを
そっとスープに忍ばされた一切れの柚子皮が絶妙に引き締め、スープを飲んだときに微かに口中に柑橘の香りを残す。
食べ終わった後のスッとした軽さは、この柚子の力に寄る物だろう。
この手の背脂ラーメンにありがちな、食後のベト付きギラ付き、不愉快な舌の痺れ(化学調味料入れすぎなんだな)とは無縁だった。
また行くか? と問われれば微妙ではあるけれど、辛い評価ばかりにするのは正当じゃないな、と思うのでこんなもんで。

ひとつ戻る inserted by FC2 system