麺 花蔵(東京都台東区上野)
2009年4月26日(
フットサルの翌日、今中さんと昼を食って帰ろうということになり、上野で下車。
土地柄か焼肉・朝鮮料理屋が数多く立ち並ぶ中、たまたま目に付いたラーメン屋に突撃。

店の前に掲げられた大きな写真にてメニューを確認すると、ここは背脂+豚骨醤油の店らしい。
それならばシンプルな豚骨醤油背脂を食うか、と入り口の食券販売機で醤油ラーメンを探すも見当たらない。
よくよく見ると、花蔵黒丸750円という名前のがそれであるらしい。ややこしい名前つけんなよ。



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店内はカウンターが10席、テーブルが6席と外からみた感じよりは広め。
店員はカウンター内の調理場に3人、ホールに1人と、店の規模にしては多目なのはそれなりに混雑する店だからなのだろうか。
さて、まもなく出てきたラーメンはごらんの通りの背脂ラーメン。
わざわざメニューごとに黒丸とか金丸とか凝った(んだろうなあ)名前付けてる割に、
ホール係りの兄ちゃんは「醤油ラーメンお待ちどうさま」と持ってくるという不思議。
それはさておき、トッピングを確認するとメンマ、チャーシュー、チャーシューの切り落とし、薬味のネギ。
まずはスープを一口、レンゲで背脂をかき分けると、意外に薄い色合いの澄んだスープが顔を出し、
飲んでみると魚の風味が効いた豚骨ダシがあっさりと甘く、その上に背脂の濃厚な味がどっしりと乗る。
麺は加水率低めな感じの白っぽい中細縮れ麺、麺自体の風味などには特筆するようなものは無い。
メンマは甘い味付け、バラ肉を巻いたチャーシューは見た目大きいが超薄切りで、箸でつまもうとするとはらりと崩れてしまう。
崩れたのをレンゲで掬ってスープと一緒に、または麺に絡まってしまったチャーシューを麺ごとひとすすり、
とするとその柔らかさを味わえるんだが、いかんせん肉の風味を感じるというわけにはいかないので残念。
その辺はスープを探ると結構潜んでいる切り落としのチャーシューで堪能しろ、ということかも知れないが。

しかし、味云々以前にこの店に言いたいこと。
オレと今中さんの他、もう一人の客がいてラーメン食っているのにもかかわらず、ラーメン出すや否や
客に背を向けて雑談始めるのはどうかと思うぞ。
特にこの白い服の兄ちゃん、調理台(まな板とか置いてあるとこね)に手ェ付いて腰掛けてやがんの。


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別に「ラーメン作りは真剣勝負だ、客の一挙手一投足を見逃すな、ラーメン道は厳しく上昇に終わりは無い、常にストイックに精進せよ!」とか思ってる訳じゃないよ。
ただ、自分が作った物を客がどういう顔して食べるのか興味無いのかな、と思っただけ。
オレが細かすぎんのかね?
この店に限らないけどさ、店のあちこちに「こだわりの素材」とか「門外不出の秘法」とか「店主が今の味に
たどり着くまでの苦労の数々」とか散々能書き並べて客を脅かしておいて、中で働いてる人間が私語多目で
雇われ根性丸出しじゃ絵にもならないよな。


この店、背脂ラーメンではその名を知られた「涌井」の系列店なんだってね。
機会が無くてまだ「涌井」を食べたことはないけれど、ちょっと憧れていただけに残念だ。



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