大くら家(埼玉県草加市長栄町)
2009年10月11日(
家から歩いていける距離にある蕎麦屋さん。
蕎麦、うどんだけでなく、中華や定食の類も豊富な食堂である。


もちろん蕎麦、うどんも美味しい(この店のカレー南蛮など、日本一の味だと思う)のだけれど、今日はひき肉辛子ラーメンを。


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たっぷりと盛られて出てきた丼の顔を拝見すると、表面に脂が光り、「辛子」の名の通り赤みの強い刺激的な表情。
鶏ガラや豚ガラなどで取られたスープの中に、白菜、にら、豚挽き肉、もやしなどがこれでもかと刻み込まれ、そこに豆板醤が自己主張して刺激的で魅惑的な香りを添えている。
この、実に味わい深い具沢山のスープは飲むというよりも麺と一緒に食べる、という感じ。
そしてこの店の麺(蕎麦・うどん・中華麺)は全てご主人が手打ちしているそうで、中華麺は縮れの強い中太の物。
つるりと口の中に滑り込んできたかと思うと、断ち切らんとする前歯を予想外な程の腰でモッチリと受け止め、ついにシコッと断ち切れるときの歯の喜びようといったら。
個性的で濃い味わいのスープに全く負けない、こちらも強烈な存在感を持った絶妙な麺だと思う。
化学調味料の味もかなり強いので、好みは分かれるかも知れないけれど、オレはラーメンという食べ物は化学調味料をうまく使いこなして作ったほうが美味い、と思っている。
化調不使用、添加物一切不使用なんて、店の中どころか外の壁にまで書きなぐってあるような店のラーメンは、得てして痺れるような満足を与えてくれる物ではないもんだ。
使いすぎに気をつければいいんじゃないかな、そんなに目くじら立てなくても。

他にも普通の醤油味のラーメン、塩味のタンメンなどがあるけれど、どれも美味しい。


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