とんこつラーメン 黒豚(東武伊勢崎線新田駅)
2011年11月4日(金)
もう随分前になるけれど、こっちに引っ越してきたばかりの頃、昼飯時に新田駅周辺をうろついていてこの店を見つけたのだが、その時はまだ開店時間前だったかなにかで喰べることが出来ず、結局それっきり食べる機会が無いままだった。
先日、地元のCoCo壱番屋でもらった「ぐるめぱど」というフリーペーパーを見ていたら、この店が載っていたので、どれどれいっちょ喰ってみっか、と足を運んでみた。
12時ちょうどに店に到着、見るとのれんが掛かっていて営業中の様子。
看板に「とんこつラーメン」とあるが、東京豚骨醤油や背脂という路線では無く、ここは熊本ラーメンの店だという。
味噌味などもメニューにはあるが、今日は初めてでもあるし、店名を冠した基本的なラーメン「黒豚ラーメン」650円を注文。
トッピングも充実していて、ネギや明太子、チャーシュー、味付け玉子など好きな具を追加注文することも出来る。

KUROBUTA.JPG - 275,850BYTES

なるほどなるほど、確かに熊本っぽい顔をしたラーメンが登場。
白濁豚骨スープに浮かされた黒い香味油、チャーシュー、細切りのキクラゲに青ネギの小口切り。
海苔が載ってるのは珍しいかな。
箸の先に麺を数本突っかけて持ち上げ、するりと丼から抜けてきた所を啜り込む。
ツルツルとした麺はモチモチとした食感で、これまた博多や長浜辺りの極細バキバキ硬め麺と違って柔らかな口当たり。
スープは豚骨特有の臭いはあまりせず、脂っぽい口触りの割りにすっきりとした味わい。香味油の香りが熊本感を高めるねぇ。
埼玉県産の黒豚で作っているというチャーシューは柔らかく香ばしく、具のハイライトとしての役割を存分に果たす。

替え玉150円を注文するついでに、にんにくチップ50円を追加。
スライスしたにんにくを油で揚げた物なんだけど、ここのは色濃く揚がっていて、苦みが出ていたのでちょっと残念。
もう少し浅めに、軽く色付いた位で火を止めたヤツの方がオレは好きだな。
そうそう、スープに浮かされた香味油は、このにんにくチップを揚げたあとの油かも。

熊本ラーメンと名乗るラーメンは桂花とこむらさき、それに味千ラーメン(しかも現地でとなると味千だけ)くらいしか食べたことが無いので、
これが「本格的な熊本ラーメンか」と訊かれるとオレには判らないのだけど、こっちに良くある、これが本当の東京豚骨、埼玉ラーメンよ! なんて言いながら
髄から出汁を採らずに大量の油・脂で誤魔化して、ヘイこってり豚骨一丁、幻の限定究極チャーシューゴロゴロ載せでござい、なんてパターンの
デカイ駐車場完備の派手ラーメン(経営は何とかフーズグループ株式会社、みたいなヤツね)よりはよっぽどしっかりした味だとは言える。




ひとつ戻る inserted by FC2 system