くるまやラーメン 浦和東大門店(さいたま市緑区・大門坂下交差点そば)
2011年10月15日(土)
全国に展開するラーメンチェーン店で、その昔、中学生だか高校生だかの頃に横浜の港南中央にあった店で喰ったことがある。
その時は美味い美味いと喰っていたような気がするのだが、何せその頃はオレもまだ純真、今のように喰い物にあーだこーだとリクツを付けたりせずに
有り難がって喰ってた訳で正直どんな味だったかは記憶に無い。
無ければ改めて喰ってみっか、とけやき通り(東川口駅前の商店が並ぶストリート)沿いにあるこの店に入ってみた。

そもそもがチェーン店であり、それも古くからあるだけにラーメンも時代遅れな「いかにも」なヤツが出てくることも覚悟していた。
ああ、こういうの昔あったよね−、その頃はこってり味とか言われて結構人気あったのよね−、でも今はもっと手を掛けた真面目なラーメン専門店が沢山出来た から、
こういう進歩の無い味って飽きられちゃうのよね−、それでその昔、フランチャイズ加盟して儲かるはずだった脱サラ組達はやる気が無くなっちゃって、
店が汚れたり古びたりしてもそのままになっちゃって、またそれで客離れしちゃうのよねー、かわいそうね−、的な。

ラーメンショップなんてそんな典型的なラーメンチェーンだと思うけどね。言い過ぎか?

駐車場にクルマを停めて店内へ、カウンター席は多くなく、テーブルがいくつも並ぶ店内。
やはりチェーン店、家族連れや現場関係者といった複数客をメインターゲットにしているのかな。
こちらは一人なのでカウンターに向かい、ネギ味噌ラーメンっぽいのをわしわしと啜っている先客の隣に腰掛ける。
メニューを拡げると売りは味噌系らしいので、基本の味噌ラーメン600円を注文。
ラーメン類を注文すると半ライスを無料で付けられるそうなので、それもお願い。
あと、餃子262円もお願い。風邪気味なので栄養付けたい。

カウンター内の厨房からは、休み無く中華鍋とおたまがぶつかり合うカンカンというサウンドが響いてくる。
すぐに味噌ラーメンと半ライス、餃子が到着。


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ややちぢれた太麺はコシと歯ごたえがしっかりあるのに表面は艶やか滑らか。
歯ごたえ系太麺に良くある、ゴツリとした口当たりでは無くて、なまめかしさすら感じる程。
骨太で濃厚なスープは脂がたっぷりと浮いてアッツアツ、口にした瞬間の味噌の風味が堪らない。
その味噌の風味をにんにくが何倍にも膨らませ、こっそり加えられたしょうがが全体を引き締める。
少々入っている豚の挽肉も、コクの演出に一役買っていそうだ。
そして、こういうスープだからこそ、上にたっぷりと載せられたもやしが合うし、欲しくなる。
このもやし、火の通し方が完璧で、太麺を啜り、スープを啜り、口の中が少々ゴテッとしてきたところにフレッシュな食感と水気を運んできてピタリと決まる。
もやしや野菜を炒めてあんかけにした物が載るラーメン(横浜ではサンマーメンという)なんかだったら、多少もやしがクタッとしててもイケるけど、こういう 濃厚な
脂スープの味噌ラーメンに載せるもやしはシャキシャキしてて欲しいね、こんなふうに。

細かく叩かれた具に丁寧な仕込みを感じる餃子は、決して出しゃばらない控えめな味で、これまた濃厚なラーメンにはぴったりなのだった。

完食して立ち上がり、伝票を持ってレジへ行くと、計算してたより金額が安い。
確認すると、ランチタイムなので餃子はサービス価格の157円だという。
800円でお釣りが来てしまった。

チェーン店だというだけの理由で、最初っから馬鹿にしてかかっちゃいけないと、改めて背筋を立て直させてくれた店であった。
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