ラーメン みゆき(東武伊勢崎線 堀切駅前)
2011年9月25日(
最近、自転車に乗り始めたので、荒川サイクリングロード(CR)などをちょこまかと走っている。
友人のシンゴさんとここを走るときには、堀切駅前のCR入り口で待ち合わせることが多い。
今日もここから出発し、シンゴさん考案の「荒川CR右岸〜葛西臨海公園〜江戸川CR〜新中川〜中川〜荒川CR左岸」というルートを走ってきた。
途中、何となく今日の昼飯はラーメンが食べたいなぁ、と思ったのでシンゴさんと打ち合わせ、どこか昼時分になったら適当に目に付いたトコに入ろう、となっ た。

しかしながら街から微妙にズレた所を走っているせいか、昼近くになってもなかなか魅力的な店が目に付かない。
シンゴさんがiPhoneで検索し、堀切の駅近くにラーメン屋を発見したので、じゃあ戻ったらそこ行こうぜ−、ということで決定。

CR入り口の係員のおっちゃんに「飯喰う間だけチャリ停めさせといて」とお願いしてチャリを停め、さて行くか、と歩き出したらおっちゃんが追いかけてき て、「そこの歩道橋渡って降りたところにラーメン屋があるよ」と教えてくれた。
おお、そこだよそこにいこうと思ってたんだよおっちゃん! そして、こういう地元の人間に知られている店は基本的にハズレが無いんだよ!

歩道橋から見える店構え。
なかなかデキそうな雰囲気である。

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入り口。
ますますデキそうな雰囲気。
店のすぐ裏に、東京未来大学があるのだが、そこの学生さんは50円引きだそうです。
うらやましいぞ学生め。

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カウンターだけの狭い店内だが、掃除が行き届いていて気持ちが良い。
別にあちこちピッカピカという訳では無いが、カウンターに置かれた調味料入れやメニューがべたついていたりはしない。
当たり前と言えば当たり前のことなんだけど、意外とこういう所はおざなりにされやすいところ。
この店は隅々まで気を配っているのが良く判る。
ちょっと懐かしい割り箸立てが嬉しいね。

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メニューを見るとラーメン500円と安い。
初めて入る店では一番基本的なメニューを頼むのがオレの基本スタイルなのだが、今日はお腹が空いている。
大盛りの値段設定がメニューに無かったので、聞いてみたら出来るというのでラーメン大盛りを注文。
あまり待たずにラーメンが来た! どれどれ! どんな感じなのキミ!
熱いから気をつけてね、と心優しい声をかけてくれるご主人から両手で丼を受け取る。

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いまどき珍しいくらいのスタンダードな醤油ラーメン。
一昔前なら東京ラーメン、とか支那そば、中華そばなんて言い方で良かったんだろうけど、今東京を席巻しているのは背脂だったり豚骨醤油だったり、そういう こってりがっちり系のラーメンが東京ラーメンの代名詞になっている。
こういう、鶏ガラ+豚ガラを濁らせずにダシを取った醤油ラーメンは、いずれ何か別の呼び方がマスコミとかによって付けられていくのかなぁ。
なんて感傷に浸ってるフリをしてる暇なんて無いぜ! 腹減ってんだから!
割り箸をパキンと割って背筋を伸ばし一息ついて、おもむろに箸の先に麺を突っかけてスッと持ち上げてみればしっかりとした縮れの黄色い麺。
啜ってみればスルスルッと口中に滑り込んできて、噛み切るとシコッとした感触。
こういう醤油ラーメンの麺に時折見られる、コシの無いふやけたような頼りなさは微塵も無い、男らしい頼りがいのある麺である。
そうだろう、そうだろう、だからこそ、表面に脂がスッと浮き、しっかりと旨みの張ったこのスープと調和する。
もも肉のチャーシューは柔らかく仕上げられていて、それでいて噛み応えもある存在感ある物。
メンマを一口、また麺を啜ってスープをゴクリ、ノリをひょいっとつまんで口の中にポイッ、広がる磯の香りをまたスープでゴクリ。
てっぺんに乗せられた厚めに刻まれたネギのシャクシャク感と香り、意外にしっかりとしていて驚くなるとの歯ごたえ。

そして、大盛りにしたのにもかかわらず、食べ終わるまで麺が伸びないのであった。
勿論、少しスープを含んでふんわりとした感じにはなってくるけれど、最後までしっかりとした歯ごたえを残していた。

シンゴさんの喰べていた味噌ラーメンも実に魅力的な顔をしていたので、次は是非喰べてみよう。

あ、定休日とか聞いてくるの忘れた。

※2011.9.30追記

味噌チャーシューメン850円。

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具はチャーシュー5枚、ワカメ、コーン、メンマ、刻んだネギ。
醤油ラーメンはオーソドックスな具で出してくる店でも、味噌ラーメンになると炒めた野菜がたっぷり載せて、となる場合が多い。
ここのは醤油同様にシンプルな具。
ほんの少し辛みを効かせたスープは味濃く、上に浮いた脂と相まってずしりと来る。
むっちりピチピチとした麺との相性は抜群。
ご主人に訊いてみたら、ここの麺はひと玉160gだそう。
普通の店は130gくらいなので、それだけでもヴォリューム満点。
さらに大盛りは、中盛りの設定が無い店に良くある1.5玉では無く、堂々の2玉になるので、食べ盛りの学生の客も充分満足出来るだろう。
も も肉で作られたチャーシューは柔らかく、醤油タレに漬け込んだ名残なのか周囲がかすかに赤を帯びていて、それがまた昔懐かしい食紅で真っ赤になった焼き豚 (あんなに赤くないけどね)を彷彿させる。スープのなじみも良く、適度に脂身も付いていてメインの具としての実力は相当なもの。

ごちそうさまでした。


※2011.10.1 追記

塩ラーメン500円。

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あっさりとしながらも、表面に浮いた脂で程良いコク。
薬味に散らされた白ごまが、風味アップに一役買っている。

これも美味。


※2011.10.27追記

カレーラーメン700円。

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醤油ラーメンにカレーライス用のルーをかけたもの。
ルーの量が絶妙。


※2012.4.19追記

ネギラーメン600円。

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白髪ネギと細切りのチャーシューをラー油で絡めて載せてある。
ラー油の風味でコクが増し、ちょっとピリッとして美味しい。

※2012.5.31追記

味噌ラーメン600円と一緒に、セット用カレーライス300円を頼んでみた。

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一口含むと意外な甘さ、なんだ辛くない甘口のカレーか、と思いきや後からスッと程の良い辛さが立ってくる。
最初甘くて後から辛い、新宿中村屋のボース氏が言う本当のカレーとはこういうものか!
まあ、それは違うと思いますけど美味しいです。

営業時間 11:00〜15:00、17:00〜21:00

定休日 無し
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